プリントTシャツで検索
外資系証券会社に勤務するT女史は、海外留学の末、そのまま現地で就職し、その後日本に赴任した。
三○代前半の若さで、「バイス・プレジデント」の肩書きを持つ。
西麻布近辺の一二○平方メートルのマンションに一人で暮らしているが、屋上のプールの水はこのマンションに暮らすわずか数家族のためだけに、二四時間、一定の温度が保たれている。
年収はもうすぐ「大台」に達する。
一億円になるということだ。
彼女の仕事の内容はつまびらかにできないが、この本でこれから書いていく内容を理解するのには格好のものではある。
彼女曰く、「日本人に押しつけるか、反対にぶんどるか」をする仕事なのだという。
取材で会った赤坂アークヒルズ、アークMビルの最上階にある「A・C」で、彼女はこう言い放った。
「T・Hなんて、私たちの業界では小僧くらいにしか思われていないわ。
事実、私のボスなんて、『ザット・キッド(あのガキこっていうふうに呼んでるしね」と。
彼女はレインボーブリッジを見下ろしながら、カクテルを飲み干すと、こうつぶやいた。
「もう、発想からして、私たちに敵いつこないのよ」と。
この時、彼女の片頬に浮かんでいた冷酷な笑みを、私は忘れることができない。
T氏のことを、「米国の回し者」呼ばわりする輩もいる。
事実は分からない。
しかし少なくとも、生き馬の目をも抜く「外資の論理」の前にあっては、わが経済財政・金融担当大臣は、いかにも頼りない。
そのことは、この本を読んだあとに十分に理解してもらえるだろう。
しかも、彼の構造改革論は、はたして本当に日本人を幸せにするのだろうか。
いっぽう、「小僧」の経済財政・金融担当大臣に対し、日本国の総理大臣・K・JがB大統領から与えられた称号が「サージェント(軍曹)」である。
「ジェネラル(将軍)」ではないのだ。
日本の運命など、指をほんの少し動かしただけで簡単に決められる。
アメリカはそんなふうに考えているのかもしれない。
いや、日本だけではない。
これから述べていく二一世紀のモンスター「ウォール街・財務省複合体」は、世界を飲み込むつもりなのだ。
われわれの職場で、われわれの共同体で、われわれが酒を酌み交わす場所で、「外資」と呼ばれる企業に勤務する外国人や日本人に接する機会が増えた。
東京・赤坂にそびえるアークヒルズビルは、「日本のウォール街」とも呼ばれている。
六本木通りから回転ドアをくぐると、吹き抜けのロビーに巨大な樹木が植えられている。
一階にはS・C、その横の壁にW・W、E・Wの表示がある。
案内版にはABC順に英語の企業名がズラリと並ぶ。
いくつか例をあげると、G・S証券、R・B証券、S・J銀行…。
バブル直前の一九八六年、当時の日本経済を象徴するように建設されたこのビルには、現在数十の外資系企業がオフィスを構えている。
その大半が金融関係の企業である。
この三七階建のオフィスビルの朝は早い。
午前七時過ぎにはスーツ姿の男たちがエレベーターの前に並ぶ。
また、山陰のある信用金庫に預けられた庶民のお金がデリバティブの運用失敗で消え、ヤクルト一本数円の利益を積み上げたお金が怪しげな金融商品に注ぎ込まれた、などというニュースも耳にするようになった。
消えたお金の先にも、つねに「外資」がいる。
この本では、好むと好まざるとにかかわらず、これから日本人が対時していかなければならない「グローバリゼーション」という大波の破壊力について述べる。
そして、その最前線で私たち日本人が目にするのが「外資」なのである。
「日本でわれわれを『ハイエナ』と呼ぶ連中がいるのは承知してるよ。
破綻した日本企業を買い漁って首切りを押しつける不遅の輩だとね。
しかし、考えてもみてほしい。
今の日本で企業再生のノウハウとカネを出せるところがどれほどあるか。
いわば、われわれは日本経済を救いに来たんだ。
高額の報酬はその見返りだよ」と言う。
取材に訪れた私に、こう当然のように語るのは、米国の投資銀行の東京支店に勤務する人物。
まだ四○代前半だが、いくつかの会社を渡り歩いてきた生粋のインベストメント・バンカ。
周囲では同僚がニューョークやロンドンの為替や株式市況、夜間に入ってきたニュースを忙しくチェックしている。
それを横目に見ながら彼が続ける。
「あなた方もいいかげん目を覚ましたほうがいい。
日本企業は今まで成績が良かろうと悪かろうと給料は同じだっただろう。
一種の悪平等さ。
優秀な人間はそれに見合う報酬を手にし、そうでない人には去ってもらう。
それのどこが悪いんだい」と。
そういう彼の年収も軽く一億円を超えている。
欧米投資銀行の幹部では三億から四億円プレーヤーも存在する。
現在の職場で実績を重ねた後、彼らはさらに高額な給料と地位をもとめて他社へ移っていく。
その占領下で行われた一連の政治、社会、経済改革は、明治維新以来の国家システムを根底からくつがえすようなインパクトを及ぼした。
この戦争・敗戦を境とする前後はまったく異質の時代といえる。
その落差は江戸時代と明治時代のそれに匹敵する。
バブル崩壊と「マネー敗戦」後の日本も、ある意味で今、第二の占領期を迎えているといえるのではなかろうか。
「市場原理」と「自己責任」の理想を掲げ、アングロ・サクソン流の経済・社会改革を求めるウォール街・財務省複合体は、日本人にキリスト教改宗に匹敵するインパクトを与えようとしている。
ウォール街の流儀は、日本の社会に大きな軌みを発生させるのではないか。
詳しくは後述するが、ウォール街の金融機関の東京進出、日本での「市場原理」と「自己責任」の大合唱、企業のリストラと自殺の増加、そして地域社会の崩壊と凶悪犯罪…これらはすべて、目に見えない一本の糸でつながっている。
これらの現象の背後に見え隠れし、私たちの生活や人生をも大きく変えようとする見えざる手、それが「ウォール街・財務省複合体」という一大権力機構である。
一九四五年の敗戦とその後七年間の米軍占領は、日本人に初めて外国による支配の経験を与えた。
彼らの哲学はアングロ・サクソン流の経済運営を地球上の隅々まで普及させること、その戦略は各国政府と企業に規制緩和、金融の自由化、民営化を働きかけることにある。
その先兵は、世界各国にアングロ・サクソン流の経済運営を要求するワシントンの国際通貨基金(IMF)、世界銀行、財務省のエリートたち。
そして、現地に乗りこみ民営化ビジネス、企業買収などで巨額の利益を稼ぎだすニューョークの商業銀行、証券会社、投資銀行である。
二○○三年六月、わが国の現職大臣と「無法外資」の象徴とされる米国企業との不透明な関係が発覚した。
彼らの魔手は、ついに政治家にまで迫った。
日本の政・官・業、そして国民の富をすべて喰らい尽くそうと、「外資」は今もその白い牙を研いでいる。
今や平凡な市民の人生をも左右する外資の影から逃れる術はない。
今後、彼らとわれわれはどう向かい合えばいいのか。
強大な力を前に卑屈になるしかないのか、あるいは未知の相手をおびいな前に日本人はただ怯えるしかないのか。
答えはもちろん、否である。
しかしそれには、外資の虚像と実像をじっくりと直視することから始めなければならない。
「あらゆる莫大な富の裏には、犯罪が存在する」とは、かの有名なB氏の言葉である。
超豪華なプリントTシャツが完成しました。業者向けのプリントTシャツサービスです。
プリントTシャツは今や欠かせないサービスの1つです。世界中でプリントTシャツは支持されています。
プリントTシャツ対策にお困りですか?世界的に有名なプリントTシャツです。